「移植までに、できることはすべてしておきたい」
子宮外妊娠という悲しい別れを経験し、体外受精への挑戦を決めた30代の患者様。その切実な想いを受け止め、移植の日まで週に1回、二人三脚でお体作りを続けてきました。
1. 念願の陽性判定、そして試練の悪阻
万全の状態で臨んだ移植で「陽性判定」。 しかし、安定期を前に、起き上がることも困難なほど激しい悪阻(つわり)が彼女を襲いました。来院さえもままならない状況となり、私たちは遠くから無事を祈るしかありませんでした。
2. 突然の早産、途切れた連絡の先に
その後、安定期に入った頃に早産となり、予定よりずいぶん早く赤ちゃんが誕生。 命のやり取りをするような緊迫した日々の中、連絡が途絶えていた1年間、私たちは「どうされているだろうか」とずっと心に掛けていました。
3. 1年後の再会。「元気に育っています」
月日が流れ、産後1年が経った頃。 「無事に退院し、今は自宅で元気に過ごしています」 という連絡をいただいた時の震えるような喜びは、一生忘れられません。小さく生まれた赤ちゃんは、お母さんの愛情をいっぱいに受けて、力強く成長していました。
4. 次の未来へ、再び歩み出す
出産でダメージを受けたお体のケアで再び来院。そして、少しずつ「二人目の妊娠」についても前向きなお話を伺えるようになりました。 あの日、移植前に流した涙が、今では「お母さんの顔」としての強さに変わっています。




